あらすじ
朝の満員電車の中で潰されている、小学校の高学年くらいの女の子がいた。
危なっかしい女の子を遠近空が助けると、
「あなた、小さい女の子に痴漢してたわね?」
女の子の説明もあって何事もなく終わったが、警察官のお姉さんに思いっきり誤解された。
四月のはじめ、高校の入学式が終わって、自席に行くと後ろに満員電車で助けた女の子がいた。
「わたし、成瀬小都。1年1組22番、身長140センチ、体重はすごく軽い、南中出身の成瀬小都です」
小学生ではなく高校生だった衝撃的な再会だったが、これを超える衝撃がスカイに待ち受けていた。
「わたし、トーチカくんのこと好き」
驚くものの、スカイは小学生に告白されているみたいで現実感がない。それにスカイは
「俺は背が高くて大人っぽい女子が好みなんだ」
「ロリコンじゃないなら、好きにならせる甲斐がある! ロリコンならわたしのこと好きになるのは当たり前で、そうじゃないからトーチカくんを落とす意味がある!」
筋金入りの長身お姉さん好きのスカイを、見た目は子ども・頭脳は乙女の小都が惚れさせる⁉
ロリコンじゃない人をロリコンにする恐ろしさ
パワーワードが多すぎる会話劇
こんな人におすすめ!
☑メインヒロインは低身長だが、高身長ヒロインも多く登場するから、ロリコンもお姉さ ん派も楽しめる!
☑好きな人にグイグイ攻める女の子が好き!
☑コメディ寄りのラブコメが好き!
感想(ネタバレあり)
長身お姉さん好きのスカイを、真逆のタイプである小都ちゃんが、あの手この手で攻略していく様子がとにかく楽しい作品。価値観も好みも噛み合わないはずの二人が、会話を重ねるごとに少しずつ距離を縮めていく展開が心地いい。
特に印象に残ったのは第5話の長文告白。小都ちゃんの女の子らしさと本気の気持ちが全開で、思わず胸が高鳴った。「運命に対して考えるな、感じろ!」という強引だけど真っ直ぐな感情論が、この作品らしくて最高だった。この告白をきっかけに小都ちゃんのアプローチが本格化し、二人のやり取りがさらにテンポ良く、面白くなっていく。
主人公のノンデリ発言に対するヒロインたちの反応も可愛く、この作品はとにかく会話が強い。キャラクター同士の掛け合いには印象に残る台詞が多く、読んでいてずっと笑っていられる。気に入ったセリフを全部書き出したいくらだった。他作品へのオマージュと思われる表現も散りばめられていて、気づけるとニヤリとさせられるのも楽しいポイントだ。
例えば、「はかどらせないで! ま、漫画の長身女子よりリアルのちび女子だよ!」
揉めないFより揉めるCを思い出す。この場面はえろ漫画の話をしているところだけど、ヒロインとのえっちな会話も多くある。はかどる。
そして、パンチラなどのラブコメらしいサービス要素はありつつも、全体の雰囲気は軽やかで、いやらしさよりもキャラクターの無邪気さや可愛らしさが前に出ている。だからこそ、テンポの良い会話劇として最後まで気持ちよく読める。
コミカライズされたら、小都ちゃんと他のキャラの身長差や表情のやり取りがより際立つし、小都ちゃんが暴走したときのサービスシーンももっと楽しめるからぜひ実現してほしいと思った。身長140センチのヒロインだから犯罪臭するけど小都ちゃんは高校生だからセーフ、合法ロリ……なのか?
ちなみに小都ちゃんの家は「犬CAFEちっと」を経営していて、小都ちゃんも犬の世話をしているのだが、その犬の名前がロウとリン。ロリコンを意識している名前に聞こえる。
総合評価
★★★★★★★★☆☆ 8/10
セリフ回しが面白く、毎話笑わせられる楽しい作品でした。
「ロリにしか見えない身体を武器にする恐ろしさ、オマエに刻み込んでやる……」
はい、刻み込まれました。



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