転生程度で胸の穴は埋まらない2

ラノベ

 シルメニアでの騒動が終わり、コノエとテルネリカは町を出て宿で暮らしていた。アデプトの仕事でお金には困らないはずだが、セキュリティを考慮した高級な宿にいたことからコノエは金策を始める。

 教官を訪ねると、同期のメルミナの再教育が行われていた。思わぬ再会を果たしたことをきっかけに汚染地周辺の開拓村にいる魔物の排除の仕事を一緒に行うことになった。

 仕事をしていく中でコノエはメルミナの渇望に触れた。しかし、コノエには何もできなかった。

 己の渇望と向き合い、葛藤し強さに変えて魔物と戦う、異世界転生譚第2弾!

記憶を失った少女の渇望は自分のルーツにのみ込まれる

なんだかんだラブコメ主人公しているコノエ

☑このラノ2026新作文庫部門第2位の話題作に興味がある人!

☑人の葛藤を描いた物語が好きな人!

☑緊迫感のあるバトルが好きな人!

Amazon.co.jp: 転生程度で胸の穴は埋まらない2 (電撃文庫) 電子書籍: ニテーロン, 一色: Kindleストア
Amazon.co.jp: 転生程度で胸の穴は埋まらない2 (電撃文庫) 電子書籍: ニテーロン, 一色: Kindleストア

メルミナの登場

 2巻ではメルミナという新キャラが出てきました。ドワーフの血を引く赤髪の明るい美少女でコノエとは同期だが15年早くアデプトになっている。レンズ型の神威武装を扱うメルミナはサポート向きのアデプトであることから、前線に立つコノエと協力して仕事をすることになった。 

 コノエとメルミナは戦い方も性格も良いコンビ。コノエが前線に立ち、メルミナが後方で支援する。性格的には反対な気がするが、メルミナが指示を出しまくってコノエが従うと考えれば性格的にもピッタリかもしれない。 

 2人の出会いは、夜コノエが自主練している時にメルミナが声を掛けたことだった。翌日、魔法授業の前にメルミナがコノエに一緒に組まないかと誘うと、 

「……えっ誰?」 

「―いや、おかしいでしょ!」 

「誰ってなによ! なんで忘れてんのよ!」 

 この会話が学園ラブコメによくありそうな会話で好き。 

 コノエはテルネリカとチョコレートを食べる会話でも、自分が正解の言葉を選べたことに安堵していたコミュ障っぷりがあり、ラブコメ主人公っぽい。 

 鈍感主人公と違って好意に無自覚なわけではない。色々考えて、考えすぎて察しが悪くなって面白い。 

切迫感のある戦い

 メルミナが自身の渇望ゆえに魔物に取り込まれてしまい、救い出すべくコノエが魔物を追いかける。時間制限がある中で逃げる魔物に距離を詰められないコノエと、逃げ続けているが距離を広げられない魔物の攻防のスピード感に引き込まれた。

 コノエの放った奥の手をかわし、魔物が逃げ切るかと思った矢先の雷の檻。この瞬間本当にひやひやした! 奥の手の後の保険って双龍閃や天翔龍閃を彷彿とさせて厨二心を刺してくる。

 精神攻撃をしてくる敵ってやることエグイけど、必ずそのキャラの1番弱いところを突いてくるから、キャラの核心に触れられて結構好きだったりする。メルミナも自分の過去と向き合って、今の気持ちが本物であることを知り、コノエへの好意を素直に受け入れた瞬間がバチクソ可愛い!! 女の子が自分の気持ちに気づいた瞬間って何度見ても感動する。

 仕事が一段落して、メルミナとコノエが酌をするシーンがこの巻で1番好き。戦地で酒は飲まないと決めていたコノエが変わる。これまで信頼できる仲間がいなかったコノエに一緒に戦える仲間ができたのである。

 そして、酌をするのはメルミナからしても大きな意味があった。ドアーフにとって酌をすることには特別な意味があり、告白を意味することもある。つまりその後の

「……茸と戦う前にした約束は、守るから。よく、考えておいて」

はそういうことだろう。

★★★★★★★★☆☆ 8/10

厨二心をくすぐる展開とメルミナが可愛すぎる。

コメント

タイトルとURLをコピーしました